マックが怒りを爆発させたCM
遺体安置室に運ばれていく、中年の肥満男性の遺体にとりすがって泣く女性。遺体の手には食べかけのハンバーガー。
足元には「
I was lovin' it(大好きだったんだ)」の文字。
最後に「高コレステロール、高血圧、心臓発作・・・今夜から、あなたもベジタリアンに」とのナレーションが流れる。
誰がどうみてもマクドナルドを揶揄していることがわかるこのCMは、ワシントンD.C.を拠点とする医療関係者のロビー団体「
Physicians Committee for Responsible Medicine(PCRM) 」が制作したものだそうです。
■ Consequences
このCMの目的は、マクドナルドの高脂肪メニューや、ワシントンD.C.における心疾患死亡率の高さ、ファストフード店の過密さなどに政治家らの目を向けさせることだそうで、PCRMは、ファストフードの摂取と肥満リスクとの因果関係は証明されており、肥満は心疾患につながると主張しているそうです。
一方マクドナルド側は「このCMは常軌を逸しており、消費者の誤解を招くおそれがあり、かつ公正ではない」との声明を発表。CMへの怒りをあらわにしました。マクドナルドの広報担当者は、「わが社の顧客は、このような途方もないプロパガンダCMに惑わされることなく、自ら正しい食品や生活スタイルを選択するものと信頼している」と語ったそうです。
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